サイバー僧侶

ああ、こういうのあるよね。
 

田舎好き僧侶

謙虚と自己否定ってどう違うんだろう？ポジティブにとらえると謙虚で、ネガティブにとらえると自己否定？

家電僧侶

これ、受けとるほうの問題じゃないですかね。相手の気分ひとつでどっちにでも取れてしまうというか。

サイバー僧侶

うーん、でも謙虚さを美徳とするというか、自己主張を嫌う文化というのはあると思うな。

田舎好き僧侶

「お前すごいな」って言われて「そうだろ」って答えちゃうとちょっと複雑というかなんというか。そう考えると日本って難しいよね。海外だと「サンキュー」の一言で済むのに。

サイバー僧侶

ちょっと即物的に考えてみよう。黙っていると変な空気になる。否定すると自己否定ととられる、と。じゃあ、「ありがとう」って返したらどうだろう。素直に「まだまだかもしれないけれど、あなたから認められるのはうれしい」みたいな。

家電僧侶

それはいいですね。褒めてくれた相手のことも否定していないし。ああそうか、こういう場面に否定形で答えると、褒めてくれた相手のことをけなすことになるから、ネガティブにとられて「自己否定」って言われるのか。

田舎好き僧侶

ただ、自己否定というのは、自分をより深める大事な機会とも捉えられるから、決して一方的にネガティブといえるものではないんだよね。自分の現状を肯定してばかりでは前に進めなくなる時が必ずある。

サイバー僧侶

親鸞聖人は内省の心を大事にしていらっしゃるよね。仏様から自分を見せていただいたら、至らないところに気づかされるというか。これは単純な自己否定でも自己肯定でもないけれど、そういう視点は必要なことなんじゃないかな。

家電僧侶

そう考えると謙虚は社会におけるコミュニケーションや文化の問題で、自己否定はもっと本質的な問題なのかもしれませんね。