100万回再生TikTokerがSNSで大切にされていることとは|上本周作さんインタビュー<後編>

 

(画像提供:上本さん)

 
TikTokでご活躍されている、北海道玄誓寺の上本周作さん。前回は、TikTokを始められてから「バズり」を経験されるまでの試行錯誤の様子を伺いました。
後編となる今回は、TikTokを始め、上本さんがSNSでの活動の中で大切にされていることや、今後の展望についてお伺いしました。
 

 

「考えさせられる」動画制作を目指して

 
――「バズり」を経験されてからはどんな動画を制作されているのでしょうか?
 
上本 周作さん(以下:上本):その後しばらくは、世界の偉人のストーリーを仏教的な観点でまとめた動画を投稿しました。例えば、ホセ・ムヒカ大統領の「貧しさ」だったり、アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)の「成功とは挑戦と他者の幸せ」をテーマにしたり……。また、東京五輪のシーズンには水泳選手ケーレブ・ドレセル選手とその恩師との話をまとめた動画も投稿しました。
 
おかげさまで、2回の「バズり」があってからはどんな動画を投稿してもある程度は閲覧していただけるアカウントに成長しました。
その後は、制作の労力を減らす工夫をしています。以前は100点を目指した動画を週に2本投稿していましたが、現在は「及第点」の動画を高頻度で投稿しています。そのほうが、まんべんなく閲覧していただけるんですよね。
 
おかげさまで、おかげさまで、今では短い時には30分程度で動画を制作できるようになりましたが、一方で新たな悩みのタネもできました。200回再生だったのが1万回再生されるだけでもすごいのに、感覚が麻痺してしまって、今では1万回に届かないと不満を抱くようになってしまったんです。まさに、煩悩ですよね(笑)。
 
――今後、TikTokではどんなことやってみたいですか?
 
上本:現在はライブ配信にも力を入れています。大体1時間くらいを使い、最初の10分で最近投稿した動画の補足説明的な仏教を交えたお話しを行い、その後は視聴者の方の悩みや相談に応じることが多いです。
タイトルも「お坊さんがご相談受け付けます」という趣旨のものにして、グチなどのコメントを寄せていただきやすいように工夫しています。
視聴者は1配信あたり平均1500人~2000人くらいでしょうか。イメージとしては、街頭でお坊さんが相談を受けるような感じかもしれません。
 
――どういった内容の相談が多いのでしょうか?
 
上本:簡単なものでは「髪の毛を生やしているんですね」という質問や感想が毎回2回くらいはされるので、もはや鉄板ネタになっていますね(笑)。
また1回のライブで多い時には20〜30の質問や相談が寄せられたり、全て読み切ることが出来ないくらいの感想が寄せられたりすることもあります。
それらのコメントをまとめると、5つくらいに集約できるのではないかと思います。
 
1つ目は僧侶に関する質問、2つ目は「霊は見えますか、お祓いしてもらえますか」といったスピリチュアルな質問、3つ目は葬儀や納骨に関する相談。4つ目は「うつ病になり休職してしまった」といったカウンセリングに近い内容、5つ目は家族や友人など、人間関係に関する相談ですね。4つ目と5つ目に関しては、解決よりも共感を求められている場合も多いと感じています。
 
――質問以外にどういったお声を寄せられていますか?
 
上本:シンプルではありますが「よかった」、「うれしかった」、「ありがたかった」というコメントが多いですね。その中でも僕としてうれしいのは、「大事なことに気づかされた」というコメントです。また「考えさせられました」というコメントが来たときは、動画を通して心に刺さるものがあったんだなと感じています。
ありがたかった話や面白かった話ももちろん良いですが、仏教を伝える上では「考えさせられる」「何かに気づかせていただける」話が大切なのかもしれません。
 

SNSでの活動で大切なこととは?

   

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掲載日: 2022.06.29