舎利[しゃり]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】
舎利[しゃり]…シャリシャリいうから?
舎利は、サンスクリット語の「シャリーラ」を音写した言葉です。
シャリーラとは、もともと身体を意味する語ですが、やがて、遺骨、特に聖者の遺骨を意味する言葉になりました。
お釈迦さまの遺骨を「仏舎利(ぶっしゃり)」といいます。
お釈迦さまがお亡くなりになったとき、その遺体は火葬にされました。
その遺骨を求め、8つの部族が争ったそうですが、結局、遺骨を八等分しました。
仏舎利をもらった8つの部族は、それぞれその遺骨を自分の国に持ち帰り、塔を建てました。
それが仏舎利塔です。
舎利崇拝が盛んだったのでしょう。
遺骨は仏の身体そのものと考えられていたようです。
後世、アショーカ王は、8ヶ所に埋葬されていた遺骨を、さらに分骨し、 全インドに8万4千の仏舎利塔を建てたと伝えられています。
現在、すし屋などで、白い米飯のことを、俗に「シャリ」と呼んでいるのは、銀飯の艶(つや)やかな色や形が、仏舎利に似ているところからきたといいます。
銀シャリ、なつかしい言葉です。
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掲載日: 2013.02.06