会釈[えしゃく]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】
会釈[えしゃく]…ルーツはお釈迦さまの説法
普通、ちょっと頭をさげて
軽くおじぎをすることを「会釈をする」といいます。
しかし、本当は、もっと深い意味があるのです。
お釈迦さまの説法(せっぽう)は、
対機(たいき)説法
[相手の素質に適した法を説く]とか、
応病与薬(おうびょうよやく)
[相手の病に応じて薬を与える]とかといわれるように、
たいへん広いものなので、
その中には、一見矛盾(むじゅん)しているように
思われる教えがあります。
そのときそれらの相違点を掘りさげ、
その根本にある、実は矛盾しない
真実の意味を明らかにすることを、
「会通(えつう)」とか「会釈(えしゃく)」というのです。
そこから、あれこれ思い合わせて、
納得できるような解釈を加えることや、
いろいろな方面に気を配ること、
儀礼にかなった対応をすることなどの意味を経て、
今のような使い方になったと考えられています。
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掲載日: 2013.02.08