我慢[がまん]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】
我慢[がまん]…強情な態度≒堪え忍ぶ姿
阪神・淡路大震災のとき、ワシントン・ポスト紙は
「多くの被災者のキーワードはGAMANだ。GAMANとは困難に耐える意味の日本語で、ここでは大切な美徳なのだ。市民たちはお互いに、我慢、我慢と助け合って苦難を乗り越えようとしている」と伝えました。
我慢は、辛抱(しんぼう)すること、堪え忍ぶことを指し、
よい意味に用いられています。
この我慢は、仏教語なのですが、あまりよい意味ではないのです。
自分の中心に「我(が)」があるとの考えから、
我をたのんで自らを高くし、他をあなどることと説明しています。
仏教では、そのようなおごりたかぶる心を七つ挙げ、
「七慢(しちまん)」と称していますが、我慢もその一つです。
それが、我が強い、負けん気が強い、がんばる、辛抱するなどと変化したようです。
それにしても良くない意味の語が、よい意味の語に変化していったのはおもしろいですね。
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掲載日: 2013.03.06