根性[こんじょう]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】
根性[こんじょう]…思い込んだら試練の道を!?
夏の高校野球の真っ最中です。
連日、甲子園球場では熱戦が繰り広げられています。
なにしろ、地方の予選から甲子園大会の決勝戦まで、
一度負ければ姿を消すという苛酷(かこく)な戦いですから、
そこには幾多のドラマが展開され、根性物語が語られています。
現在、一般に使われている「根性」には、二つの意味があるようです。
一つは、その人の生まれつきの根本的な性質で、
心根(こころね)や性根(しょうね)と同じ意味ですが、
「根性悪(わる)」「ひがみ根性」「根性まがり」果てには
「根性をたたき直せ」など、どうも悪いニュアンスが漂っているようです。
二つは、厳しい訓練にもくじけない強い気力をさしています。
選手たちの根性物語はこの方です。
仏教では、仏の教えを受ける者としての、
宗教的素養、能力や性質のことを根性といいます。
根性には優劣があって、仏はその人の根性に応じて、
教えの内容や説法の仕方を変えたといわれています。
選手のみなさん、日頃の厳しい練習の成果を発揮してください。
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他力本願ネット
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掲載日: 2013.03.29