結婚式ってなぜ挙げるの?あなたのいのちに感謝する仏前結婚式│瑠璃庵~le lien~ 田坂亜紀子さんインタビュー
誰かと誰かが出会い、大切に思い、人生のパートナーになる結婚。
親族やお世話になった人を招き、その節目を彩る結婚式を仏さまの前で行う「仏前結婚式」が注目されています。
今回はそんな仏前結婚式をプランニングする瑠璃庵~le lien~の代表取締役 田坂亜紀子(たさか・あきこ)さんにお話を伺いました。
ちっぽけな自分に安心する?等身大で話す女性布教使のはなし│田坂亜紀子さんインタビュー
https://www.ruri-an.net/
――仏前結婚式に携わられるようになったきっかけは何でしたか?
田坂亜紀子さん(以下:田坂):私自身お寺に生まれたので、結婚するときは仏前結婚式以外考えていませんでした。しかし世間的にはまだまだ仏前結婚式の認知度が低かったんです。それは式場側やウェディングプランナー側も同じで、あまり広く知られていません。提案次第でもっと自由に仏前結婚式ができるようになって仏前結婚式が広まれば、世間の持つイメージも変えられる、と思いウェディングプランナーの資格を取得しました。
ちなみに、よく「お坊さんでありプランナーさんなんですね」と言われるのですが、私は「お坊さんだからこそプランナーをやっている」と思っています。葬儀だけがお坊さんの役割ではないですし、出会いと別れという二つの節目を担当させていただくことで繋がりが深くなり、素敵なお式になればと考えています。
――仏前結婚式を挙げるにあたってのおおまかな流れを教えてください。
田坂:まず新郎新婦それぞれにヒアリングシートを書いていただきます。それぞれのパーソナルな部分・出会い・結婚のきっかけになった出来事……といったお二人の関係性の部分に加え、結婚式に対してどういった思いがあるか・どういう目的で結婚式を挙げるのか等、お式に対する思いを丁寧に聞いていきます。
また、ヒアリングシートをふまえて、お二人とお話をしながら仏教的なテーマを決めていただきます。例えば、「家族に感謝を伝える」「これまでのご縁を振り返る」などが多いですね。テーマを考えることで、なぜ結婚式を挙げるのか?という目的を考えることにも繋がります。
衣装・式次第・会場準備も自由に決めていただけるよう打ち合わせを重ね、カメラマンや着付け担当者たちともコンタクトを取っていきます。できればこの打ち合わせの際にしていただきたいのが、司婚者と新郎新婦の面談です。お式までにコミュニケーションが取れていると、司婚者にはお二人のための法話をしていただけると考えています。せっかくの結婚式なので、誰にでも当てはまるお話よりもお二人のための法話を、というのが個人的な思いです。
その後リハーサルを行い、本番という流れです。