未来のための金曜日|Fridays For Future Kyoto 寺島美羽さんインタビュー<前編>
写真提供:Fridays For Future Kyoto
「気候危機は今の若者だけに迫っている問題では済まされないと思っています。」
金曜日の街角に、さまざまなプラカードを持って立つ若者たちがいます。
「一緒に地球を守ろう」
「今なら気候変動は止められる」
「なんとなく地球は大丈夫だと思っていませんか?」
Fridays For Future 。スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんの学校ストライキに端を発する、政府や自治体、企業に対し気候変動対策の強化を求める若者が中心となった運動です。いったい彼らはどのような思いで、どのような活動を行っているのでしょう。Fridays For Future Kyotoの寺島美羽(てらしま・みう)さんよりお話を伺いました。
「未来のための金曜日」
――最初に、Fridays For Futureについて教えてください。
寺島美羽さん(以下 寺島):2018年の8月、当時15歳だったグレタ・トゥーンベリさんが、当時の世界の気候変動問題対策の欠如に抗議するために、スウェーデンの国会議事堂の前に1人で座り込み、学校ストライキをしました。Fridays For Future(以後「FFF」)はその活動を皮切りにはじまった運動です。
グレタさんの活動に共鳴した若者たちを中心に、毎週金曜日に行う活動が世界中にひろまり、FFFとなりました。これは1つの組織体ではなく、一種の運動、ムーブメントなので、「気候危機に対して、立ち上がらなければならない」という強い意志さえあれば、誰でも活動することができます。
――FFFという名前にはどのような意味があるのでしょうか?
寺島:日本語で直訳すれば「未来のための金曜日」。由来は毎週金曜日にアクションを行うことからですね。私たち若者の未来、そしてその次の世代の未来のためのアクションをする金曜日となっています。
年に数回、「世界気候アクション」と呼ばれる、世界で一斉に行われる大きなアクションが金曜日を中心に実行されます。全世界の各地域でストライキやマーチを始めとするさまざまなアクションを行うのです。
写真提供:Fridays For Future Kyoto