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大袈裟[おおげさ]
大袈裟[おおげさ]…僧のぎょうぎょうしい姿から
「あの人のいうことは大袈裟だよ」というように、
大袈裟といえば、
実際よりもたいへんなようにいうさま、
誇大とか、おおぎょうを意味する言葉です。
袈裟は、僧が衣の上につけている法衣のことですから、
大袈裟は、文字通り、大きな袈裟のことです。
お釈迦様の時代には、
道端に捨てられている布切れを拾って
つなぎあわせて衣を作りました。
これを糞掃衣(ふんぞうえ)といいました。
衣はきわめて粗末な衣服だったのです。
その後、仏教が中国・日本に伝来してから、
袈裟は、華美で装飾的なものとなり、
儀式用に着用されるようになりました。
僧がそのような大きな袈裟を
ぎょうぎょうしく掛けている様子から、
規範の大きいこと、
おおぎょうなことを意味するようになりました。
また大きく袈裟がけに斬(き)りおろすことも、
大袈裟とよんでいるようです。
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「くらしの仏教語豆辞典」より転載
(ホームページ用に体裁、ふりがな等を調整しております)
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掲載日: 2013.01.25