子どもから外国人まで過ごせる高齢者施設のお話|はっぴーの家ろっけん、首藤義敬さんインタビュー<前編>
とにかく聞いて回ったヒアリング調査
はっぴーの家ろっけん 建物外観
ーー前例が無いとなると、施設を立ち上げる時は大変だったのではないでしょうか?
首藤:そうですね。この施設を建てる2年ぐらい前から構想を立ち上げたのですが、一人で作るのは大変だし、不可能に近いと気付きました。ですので、建物をつくる前に街でヒアリング調査を行いました。「この街で新しい建物をつくりますが、その中にどんな機能があったら良いと思いますか?」というのを尋ねました。10回以上ヒアリングを行って、いろんな世代の方の意見を聞きました。
ーーどういった意見があったのでしょうか?
首藤:例えば多世代交流だとか、子ども食堂だとか、地域ではよく求められる意見が多かったですね。そして、求められた意見はほぼすべて実現しました。要は、この調査自体に価値があるというよりも、ワークショップで意見を言ってくれる人との関係を築いていくことが大事なんです。
「はっぴー」な日常が生んだ「嬉しい誤算」