有り難い[ありがたい]の意味とは?【くらしの仏教語豆事典】


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2013年1月4日
記事作成:他力本願ネット

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有り難い[ありがたい]…文字通り「有ること難い」

 

「ありがとう」は、一般に感謝や

お礼の心を表す日常語として

常識になっています。

 

生物の先生に

「現在この地球上には多くの生命が生まれているが、

一番多いのは何ですか」

と聞いたところ、

バクテリアやウィルスなどの

ミクロの世界の生物、微生物が多いそうです。

 

グラウンドへ行き

「このいっぱいの砂が

地球上の生命の数だとしたら、人間の数は」

と問うと、一握りの砂だと教えられました。

 

これでは人間に生まれる可能性は皆無でしょう。

3千億分の1だという人もいます。

 

三帰依文(さんきえもん)【※】に

「人身(にんじん)受け難し、今すでに受く。仏法(ぶっぽう)聞き難し、今すでに聞く」

とあるように、人間として生まれることや、仏の教えに遇(あ)うことは、

なかなか難しく「有り難い」ことなのです。

 

「有り難い」は文字通り、有るのが困難、

めったにない、珍しいという意味です。

だからこそ、貴重である、かたじけない、

もったいない、畏(おそ)れ多い

という感謝の気持ちを表す言葉になりました。
どんなときでも、誰に対してでもすなおに「ありがとう」と言えるようになりたいものです。

 

【※三帰依文(さんきえもん)】

仏・法・僧の三宝に帰依することを三帰依という。

帰依仏・帰依法・帰依僧の三つの帰依は、仏教徒としての必須条件であり、

三帰依文はその文である。

 

 

 

 

 

「くらしの仏教語豆事典」より転載
(ホームページ用に体裁、ふりがな等を調整しております)
 
     

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掲載日: 2013.01.04

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